30代になれば、1本は高い腕時計を持っていても良い年齢。
しかし、高い買い物になりますので、慎重に選びたいですね。
今回は、30代男性におすすめの腕時計を高級ブランドから厳選してご紹介します。
30代男性が持っている腕時計の値段
4割が10万円以上の腕時計を保有
(インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチのDIMSDRIVEを参照)
30代男性をターゲットにしたアンケートの結果、10万円以上の腕時計を持っている人が38%、50万円以上が約12%いることが分かりました。
周りの30代と差別化するなら、やはり50万円以上の腕時計を持ちたいですね。
高すぎる時計を買ってちょっとした失敗も
買えるお金があるなら、高い腕時計を選ぶのも良いですが、失敗したと感じる人もいるようです。
31歳のときに昇進祝いに、200万円くらいするロレックスの時計を買いました。
非常に気に入っていたのですが、所属する部署の部長が同じラインナップの安いモデルを着けていました。
自分の年収の倍以上貰っている人よりも高い腕時計をつけていることが恥ずかしくなり、結局プライベートでしかつけていません。(32歳/外資メーカー勤務)
高級時計を買うので、「身の丈に合うもの」というのは難しいですが、あまりにもかけ離れている時計を買うときは注意が必要です。
30代前半であれば、10万円~50万円前後、30代後半であれば、50万円~100万円台で選ぶのがおすすめです。
高級時計の選び方
高級時計というと、純粋な時計としての機能よりも、アクセサリー感覚で身に着ける方がほとんどかと思います。
そうなると、ブランド、デザイン、価格に目が行きがちですね。
しかし、高い買い物になりますので、最低限の商品知識は抑えておきましょう。
駆動方式をチェック
腕時計には、大きくゼンマイで動く「機械式」と、電池で動く「クオーツ式」の2種類があります。
それぞれメリット・デメリットがありますので、購入の際には理解しておきましょう。
クオーツ式時計
クオーツ式時計とは、電池を動力として動く時計のことを言います。
メリットは、その精度の高さです。
クオーツ式時計に正確さをもたらすのは、電圧で振動する「水晶振動」です。
水晶振動は大変高精度で、一月のおくれは15秒程度以内、機械式よりはるかに正確と言われています。
しかし、電池式ですので定期的な電池交換が必要です。
現在では電池消耗の少ない製品も多く販売されていますが、機械式と比べた時のデメリットと言って良いでしょう。
機械式時計
機械式時計はクォーツ式に比べてトルクが強いことで、太くて長い針を使用でき、デザイン性の高い製品が多くあります。
クォーツ式でも多機能モデルは販売されていますが、やはり機械式には敵いません。
高級時計メーカーの中には機械式時計しか製造していないメーカーも存在し、一般的には機械式のほうが価値があると考えられています。
デメリットは、時間のズレが生じてしまうことです。
ゼンマイが巻き戻る力で歯車を動かす機械式時計は、トルクがほどけてくるとだんだんと針を動かす力が弱まり、1日で10秒ほどの誤差が発生します。
現在では、弾性の強い合金ゼンマイが使われることも多くなり、手巻きでも40時間以上持つものがほとんどとなりましたが、やはりマメな管理は必要です。
機能をチェック
防水機能
日常生活の中で身につけることを考えれば、防水機能は備えておきたいところです。
防水機能は、防水性の度合いにより「防水時計(日常生活防水)」と「潜水時計(ダイバーズウォッチ)」に分類できます。
日常生活において使う分には、汗や雨、洗顔の際の水滴程度には耐えられる「防水時計(日常生活防水)」で良いでしょう。
電池交換タイプの時計の場合は、電池交換時に同時に防水性を保つパッキングの交換もしてくれますので、時計の電池交換は必ず専門店に依頼してください。
クロノグラフ
クロノグラフとは、ストップウォッチの機能も兼ね備えた腕時計のことを指します。
実生活の中でストップウォッチを使うことはなかなかないかもしれませんが、複雑なクロノグラフモデルの、機械的な格好の良さに魅了される方も多くいます。
構成する部品が多くなりますので、シンプルな3針時計と比べると壊れやすいという難点もあります。
おすすめの腕時計ブランド10選
パネライ
パネライは、イタリアの高級腕時計ブランドで、1860年にパネライ時計店として開業しています。
第一次世界大戦のころから着手した時計開発は、最初はイタリア海軍向けでしたが、1993年には民生用も発表されています。
1997年にリシュモン・グループ傘下となり、世界的に大ヒットしました。潜水用装備品のメーカーとしても有名で、携行深度計や潜水灯も手掛けています。
価格帯は、40万円~です。
ルミノールマリーナ
イタリア海軍の要請によって開発された製品で、大型夜光インデックスやリューズプロテクターなど、同社伝統の意匠が魅力的です。
飽きないデザインで、使うほどに愛着のわく製品です。
シチズン
シチズンは日本の時計メーカーで、貴金属商で貴族議員の山崎亀吉によって、尚工舎時計研究所として、1918年に創業されています。東京都西東京市に本社を置き、シチズングループの中核を成す企業です。
国産初の耐震性装置付き腕時計など、技術革新に取り組み、近年では独自の発光電『エコ・ドライブ』や電波時計など先進技術の開発にも意欲的です。
ザ・シチズン
シチズンのテクノロジーの結晶と言われるのが「ザ・シチズン」。
「高い時計」といういやらしさもなく、シンプルで上品なモデルです。
セイコー
セイコーは、1881年12月、服部金太郎が服部時計店を創業し、中古時計を買取り修繕して売り出す事業を開始しています。1892年3月に時計工場である精工舎を設立し、国産クロックの製造を開始しました。
セイコーは、世界屈指の内製率を誇る国内マニファクチュールです。ゼンマイで駆動する『スプリングドライブ』をはじめ、独創的な技術力が世界的に評価されています。
グランドセイコー
グランドセイコーは、ロレックス、オメガといったスイス製に国内で唯一渡り合える技術を持った時計です。
国産の高品質な腕時計が欲しいという方は、グランドセイコーを選べば間違いないです。
ティソ
ティソは、1853年にスイス時計の名産地であるヌーシャテル州のル・ロックルでシャルル・ティソ親子によって創設されています。
1985年からはスウォッチ・グループの傘下に入っています。
機能的でファッション性の高いメンズ腕時計を展開し、30代男性からも定番のブランドとして支持されています。全体的に落ち着いた雰囲気の腕時計が多いため、ビジネススタイルに合わせてもしっくりと馴染むのが特徴です。
ティソ Tコンプリカシオン スケレッテ
160年目の節目に、ティソ初の本格的機械式フルスケルトンモデルが発表されました。高い技術力と優秀なコストパフォーマンスが実現した最高の時計です。
ウブロ
「異なる素材とアイデアの融合」をコンセプトに掲げるスイスの高級腕時計ブランド・ウブロ。
会社名のウブロにはフランス語で、船の船体にある小さな窓で「舷窓(げんそう)」という意味があり、舷窓のようにビスで留めたベゼルを特徴としています。
価格は60万円代〜です。
クラシック・ヒュージョン
軽量のチタニウム素材の青味を帯びた輝きとブラックラバーのストラップが、クラシックかつスポーティな印象です。
ウブロと言えば、「ビックバン」が有名ですが、ブランドの主張が激しいので、ビジネスでも使いたい方はこちらがおすすめ。
自動巻、日常生活防水機能付きです。
タグ・ホイヤー
タグホイヤーは1860年にスイスで「エドワード・ホイヤー・ウォッチ」として創業されました。
クロノグラフをスタート/ストップさせるための部品「振動ピニオン」や、100分の1秒単位の計測ができる機械式ストップウォッチ「マイクログラフ」の開発は、大きな功績となっています。
サッカー選手のクリティアーノ・ロナウドがアンバサダーを務めることで有名。
価格は10万円代のものからあり、メインの価格帯は30万〜50万円前後です
カレラ
カレラは、タグ・ホイヤーのスポーツコレクションです。
たくさんのパーツで構成された複雑な見た目は、個性的かつモダンな印象です。
クロノグラフ仕様、自動巻、100m防水
アクアレーサー
アクアレーサーはタグホイヤーを代表するダイバーズ時計です。
傷のつきにくいセラミック製の一方向回転ベゼル、ヘリウム排出バルブ、5分毎色が変わるカウントダウンタイマー、500メートルに及ぶ防水性と優れた性能を持ちます。
クロノグラフ仕様、自動巻、500m防水
カルティエ
カルティエは、1847年にフランス・パリで創業された、高級宝飾ブランドです。
世界初の一般用量産腕時計として知られる「サントス・ウォッチ」は、ブラジルの探検家、アルベルト・サントス・デュモンからの“飛行中でも操縦かんから手を放さないで時計を見られるように”との依頼を受け開発されました。
価格は40万円代〜となっています。
サントス
7角形のリューズ、角に丸みを持たせたダイアル、調和のとれた曲線を描くラグなど、どこをとっても美しくエレガントな時計です。
自動巻、100m防水
タンク ソロ
カーフスキンレザーストラップの、いつまでも飽きのこない魅力を持った、親しみやすいデザインの時計です。
自動巻、生活防水
ブライトリング
ブライトリングは、航空業界とのつながりが強く、コクピットのウォッチ、黒グラフ、ストップウォッチを主力としています。
また、『プロのための計器』というコンセプトのもと、製品の全てはクロノメーター検定に合格しています。
2009年には自社製のキャリバー01を開発し、それ以降も多彩な自社キャリバーを次々に発表しています。
ブライトリング クロノマット44
自社開発されたキャリバー01を搭載したブライトリングのフラッグシップ・クロノです。
柔らかな光を浴びる流麗な44mmケースは上質感にあふれ、装着性、操作性、視認性など、あらゆる点でプロの計器に相応しい性能をもつモデルです。
ブライトリング ナビタイマー8 オートマチック41 A168B-1LBA
ブライトリング ナビタイマー8 オートマチック41 A168B-1LBA ベースタイドプロ ダークスレート
305,000円 (税込)
2018年新作で、シンプルな3針モデルでありナビタイマーの象徴ともいえる回転計算尺を廃した新しい「ナビタイマー8」です。
新鮮味を持ちながら、クラシックなスタイルの新しいモデルに仕上がっていて、30代の男性にふさわしいモデルです。
オメガ
1848年にスイスの山脈で創業された時計工房から、オメガの歴史は始まりました。
1894年に発表した新型の高性能ムーブメントには「究極」という意味を込め、ギリシア語のアルファベットの最後であ「Ω(Omega)」と名付けられ、これがブランド名の由来となっています。
価格は35万円代〜です。
スピードマスター
オメガ OMEGA スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチ 311.30.42.30.01.005
405,900円 (税込)
アポロ11号のクルーが、月でも高性能のオメガの時計を着用していたという話は、有名なエピソードですが、その時に身に付けていたのが、このスピードマスターでした。
機能やデザインを進化させながら、現在でも多くの人に愛用されています。
クロノグラフ仕様、手巻、50m防水
シーマスター
オメガ OMEGA シーマスター アクアテラ コーアクシャル マスター クロノメーター 220.10.41.21.03.001
416,100円 (税込)
スタンダードかつシンプルなスタイルの、長く愛用できるモデルです。
シーマスターの名前の通り、防水性は150mを発揮し、ねじ込み式リューズなどの基本装備を採用しています。
自動巻、150m防水
ロレックス
言わずと知れた、高級時計ブランドです。
高級腕時計と言えば、ロレックスの名前を思い浮かべる方も多いでしょう。
設計・開発・製造を全て自社で行うマニュファクチュール方式をとっていて、常に最高品質の製品を生み出し続けています。
価格は60万円代〜です。
エクスプローラー
登山用時計として1953年に発表されたエクスプローラーは、その実用性の高さとシンプルなフォルムからあふれ出る高級感が魅力の人気のモデル。キムタクがドラマでつけていたことでも有名です。
自動巻、100m防水
オイスター パーペチュアル
ベゼルと裏ぶた・リューズがミドルケースにねじ込まれた「オイスターケース」と、自動巻機構である「パーペチュアル」の、ロレックスの3大発明のうちの2つを搭載しています。
ロレックスの原点ともいえる、シンプルで堅牢なモデルです。
自動巻、防汗
デイトジャスト
流行に左右されない美しさと、分かりやすい機能を兼ね備えるクラシックなロレックスウォッチです。
自動巻、100m防水
高級時計を買う際の注意点
販売ルート
一般の方が時計を購入する場合、「正規店」と「並行輸入販売店」のどちらかから購入すことになります。
メーカーと代理店契約または販売店契約を結んだ会社が輸入した「正規輸入品」を販売する店舗が「正規店」。
海外直営ショップや海外量販店などで一般に流通している商品を買い付け、それを上記以外の会社や個人のバイヤーが輸入して販売している店舗が「並行輸入販売店」です。
正規店
正規店での購入のメリットには、品質の保証はもちろん、高額な腕時計に見合う質の高いサービスや、購入後の正規のアフターフォローを受けられる安心感があげられます。
ただし、価格が国内で同一の定価に設定されているため、家電量販店やネット販売のように自由な値引きはできません。
そうなると、免税店でお得に購入したくなりますね。
ただし20万以上の高級時計を、海外の免税店で購入した場合、帰国時には課税対象になってしまいます。
価格以外に消費税分が加算されることを忘れずに、購入を検討してください。
並行輸入
並行輸入も仕入のルートが異なるだけの製品ですので、時計自体は“本物”です。
日本で設定された定価に縛られず、自由な価格で販売できるのが最大のメリットです。
そのため、時計の価格は店ごとにバラツキがあります。
正規店と変わらないレベルの製品を安く販売するショップもあれば、検品のボーダーが低く傷の付いた商品などを販売している店舗もあるのが現状です。
並行輸入品を購入する場合には、ショップ選びが重要です。
まとめ
一昔前は高級時計というと、ロレックス、オメガを筆頭にスイスメーカーが圧倒的な人気でした。
現在は、国内時計メーカーの台頭、イタリア・フランスの宝飾メーカー・アパレルブランドのデザイン性の高い時計への注目もあり、高級時計も人気が分かれています。
ぜひ、30代のあなたにピッタリの腕時計を見つけてください!