30代になってリーダークラスの仕事ができるようになると、現状の環境や待遇に不満を感じて転職したくなる人も多いと思います。
ただ、この歳での転職は失敗するとリスクが高そう、そんな印象を持たれている方もいるのではないでしょうか。
実は30代男性の転職が失敗するのは、転職活動でやるべきことを実行できていない場合が大半です。
この記事では転職活動のノウハウや、スムーズに転職するのに欠かせない転職エージェントについてご紹介していきます。
30代での転職をするか迷っている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
Contents
30代転職は有利?不利?
30代の転職をデータ(総務省統計局「労働力調査」)で見ると、2019年度には25〜34歳の7.8%、35〜44歳の4.7%が転職に成功しています。
30代の転職は経験やスキルを伴っている場合が多く、給与アップも期待できるため有利な場合がほとんどです。
ただし例外としては、未経験業界・業種への転職があります。
この場合は自分の経験をほとんど活かすことができないため、成長率も鈍くなってくる30代という年齢が不利になってしまいます。
30代転職のメリット、デメリットとは
キャリアを重視した転職ができる
30代転職のメリットとして、今まで積み上げてきたキャリアを重視できることがあります。
現職ではキャリアの上積みが期待できない場合でも、採用側の企業ニーズと合致していればこれまでのキャリアを存分に生かせるポジションや仕事が用意されます。
転職することによって、さらにその道のプロフェッショナルへとキャリアを伸ばしていくことが可能です。
経験・スキル次第で高待遇になる
現職で何気なく実施してきた仕事について、他社においては貴重な経験やスキルの場合もあります。
ニーズとうまくマッチすれば、現状よりも条件の良い企業への採用も可能性があります。
求められる経験やスキルは企業によって違いますので、キャリアの棚卸しをしておくことがチャンスを逃さないために非常に重要です。
転職者が多い年齢帯である
2019年上半期に転職した男性の平均年齢は、dodaの調査結果では32.6歳というデータがあります。
つまり、30代は転職者が多い年齢帯で、転職適齢期ということができます。
採用側の企業は年齢だけを見るわけではありませんが、少なくとも年齢的なマイナスは少ないと認識しておくことが重要です。
未経験分野への転職は難しい
採用を行う企業は、30代の転職者には即戦力となることを期待しています。
そのため、完全未経験な分野への転職は非常に難しいです。
ただしマネジメント経験など業界を問わないスキルを持っていると、未経験分野でも採用してもらえる可能性が上がります。
まずは自分の経験やスキルのなかに使えそうなものがないか、棚卸しをしておきましょう。
年収やポジションが下がる可能性がある
キャリアを優先した転職の場合には、現職の年収やポジションから下がってしまうこともあります。
ただし、転職先の会社で活躍することができれば、1年で元の年収やポジションに戻れるケースも多くあります。
それどころか、現職では達成できない年収に到達できる企業も少なくありません。
目先の年収だけでなく、伸びも考慮して総合的に判断するとよいでしょう。
上司が年下になる可能性もある
転職先によっては完全実力主義を採用していて、若い社員に責任あるポジションを任せている会社もあります。
そのような場合、上司が年下になる可能性もあります。
ただし、このことは現職のまま歳をとった場合にも起こりうることです。
歳がどうであろうと、仕事の成功に結びつくように上司との関係を構築しましょう。
面接時に厳しくチェックされる点とは
求めている人物像にマッチするか
30代の場合は、企業側が用意したポストで即座に活躍することが期待されています。
そのため、経験・スキルがそのポストにマッチしているかは厳しくチェックされます。
採用担当者が活躍のイメージを描けるように、自分自身の経験・スキルを具体的に話せるようにしておきましょう。
会社・上司との相性はどうか
キャリア採用の場合、最終面接に転職後の上司となる人が出てくることもよくあります。
その時には、相手側から自分との相性はどうか、ということを見られています。
ここで注意したいのは、入社後に問題となることを防ぐため、無理に気に入られようとしないことです。
また、自分から判断する最後のチャンスですので、違和感を感じたら慎重に考えるようにしましょう。
話に矛盾がないか
30代の転職ということもあり、ビジネスの成果やスキルなどをアピールしたくなるのは自然なことです。
ただしアピールするうえで、明らかな嘘や誇張しすぎている部分がないか気をつけましょう。
相手も採用のプロですので、違和感を感じたら具体的な質問で詳細まで確認されることが多いです。
話す内容は一度メモにまとめて、おかしな点がないか確認しておくのがおすすめです。
受け答えが明確か
30代の転職なので、基本的なビジネスマナーが身についていることは最低条件です。
ビジネスマナーがOKでも、横柄な態度であったり、基本的な姿勢がおろそかになっていることもあります。
そのうえで質問には聞かれたことを的確に答える、論理立てて説明するなどビジネスの基本スキルが見られます。
基本的なことですが重要なので、徹底できているか確認しておいた方が良いでしょう。
30代転職で失敗してしまう人の特徴とは
目的・優先順位がはっきりしていない
転職する目的や、複数の目的の優先順位がはっきりしていないパターンです。
自分の思いが整理されていないので、企業選びも志望動機もあやふやな状態です。
転職活動がうまく終わってしまった場合にも、転職先で「こんなはずじゃなかった」と後悔する人が多いです。
面接対策が十分でない
ビジネスで一定の成功を重ねている30代だからこそ、忙しさや過信で面接対策が十分でない人が多いです。
面接の短時間で自分を的確に売りこむのは、普段のビジネスでの会話とは違って難しさがあります。
経歴や志望動機など必ず問われる事項は、内容を固めておきましょう。
また、転職エージェントによっては面接で過去に問われた内容を教えてくれるので、そちらについても事前準備しておくのが良いでしょう。
話す内容が深堀できていない
採用活動を行う企業は、転職者が活躍するイメージを持てなければ採用することはありません。
ひとつひとつの経験において、どのような難しさをどのように考え、行動して乗り越えたかなど、具体例をまじえて説明できるのが理想です。
現職で苦しんだ経験が多ければ多いほど、きっちり整理すると採用への近道になります。
転職を決意したら始めることとは
キャリアの棚卸し
転職するにあたっては、自分がどの業界、業種に転職するか決定する必要があります。
自分がこれまで実施してきた仕事内容を棚卸しし、ビジネス規模、習得したスキルやチーム内での役割などを明確にしましょう。
そして、今後進んでいきたいキャリアを明確にしたうえで、業界、業種や企業を選ぶと後悔のない企業選びをすることができます。
ビジネス上の強みの把握
30代になると、仕事がうまくいくようになっていると思いますが、その要因は何なのかわかっていない人も多いと思います。
キャリアの棚卸しと合わせて、ビジネスを成功に導いた自分の強みを明らかにしましょう。
リクナビなどの転職サイトで、自己診断ツールなども提供されていますので、活用することをおすすめします。
スキル不足の解消
転職でキャリアチェンジを目指す場合、スキル不足が気になる方も多いと思います。
20代の転職とは違うので、伸びしろで採用される期待は限りなく低いです。
スキル不足を補うために、資格の取得や、必要そうな勉強などはある程度行う必要があります。
採用面接では、転職への前向きな姿勢をアピールするための材料となります。
家族との話し合い
転職活動が自分の思い通りに進んだとしても、最終段階で家族に反対されるということは少なくありません。
給与が下がる、労働時間が長くなるなどデメリットがある場合には、事前に話し合って理解を得ることが必要です。
転職した後に問題にならないよう、事前に手を打っておきたいところです。
転職エージェントに登録
忙しい30代男性にとって、転職活動にかけられる時間は限られています。
転職エージェントは、こちらのニーズから企業のピックアップ、面接の予定調整、職務経歴書の添削や面接の情報提供などを行ってくれます。
効率的に進めることができるので、転職エージェントへの登録は強くおすすめします。
おすすめの転職エージェント6選
リクルートエージェント
公式サイトURL
https://www.r-agent.com/
どんな転職に強いエージェントなのか(100文字)
求人の量が多く、幅広いスキル・経験を持った転職者に対応できるエージェントです。
その案件数の多さから、Uターン転職、求人が多くない業界の転職など厳しい条件の転職にも強いと評判です。
どのような転職活動をしたい人に特化しているのか等説明(100文字)
リクルートエージェントのサポートは充実しており、転職活動にあまり力をかけられない人に向いています。
面接練習、業務経歴書・履歴書の添削や対企業との年収交渉など、万全のサポートを受けることができます。
doda
公式サイトURL
https://doda.jp/consultant/
どんな転職に強いエージェントなのか(100文字)
リクルートエージェントには劣りますが、10万件超の豊富な求人を保有しています。
優良中小企業などの求人も多数含まれており、業種、業界や規模など様々な転職者のニーズに応えてくれるエージェントです。
どのような転職活動をしたい人に特化しているのか等説明(100文字)
dodaはキャリアアドバイザーのスピード感の速さや対応の丁寧さに定評があります。
スピーディーに選考を進めることができ、選考の突破率も高くなるので、転職を急ぎたい人に特化しているエージェントということができます。
ビズリーチ
公式サイトURL
https://www.bizreach.jp/
どんな転職に強いエージェントなのか(100文字)
ビズリーチは高年収の案件が多く、年収1000万円以上の案件が全体の3分の1を占めるほどハイクラス案件に強いサイトです。
有料とはなりますが、エージェントを自分で選ぶことも可能です。
質の低いエージェントが担当となったり、相性が合わなかったりして思うように転職活動が進まないということも避けられます。
どのような転職活動をしたい人に特化しているのか等説明(100文字)
ビズリーチは企業からの直接スカウトを受ける使い方だけでなく、エージェントと転職を進める使い方もできます。
スカウトで自分の市場価値を確認しながら、自分からもハイクラス案件に挑戦したい人におすすめです。
JACリクルートメント
公式サイトURL
http://www.jac-recruitment.jp/
どんな転職に強いエージェントなのか(100文字)
外資系、国内企業のグローバル案件やハイクラス案件への転職ではトップレベルの実績を誇る転職エージェントです。
年収600万以上のマネージャー〜エグゼクティブクラスの方の求人が中心になっています。
どのような転職活動をしたい人に特化しているのか等説明(100文字)
今までの自分の経験やスキルに自信があり、年収を上げながらキャリアアップしたい方に向いている転職エージェントです。
市場価値の高い人ならJACでしか取り扱っていない質の高い案件を紹介してもらうことができます。
type転職エージェント
公式サイトURL
https://type.career-agent.jp/
どんな転職に強いエージェントなのか(100文字)
type転職エージェントは首都圏の企業に特化した転職エージェントです。
求人職種は営業・ITが多く、登録した後に確認できる非公開求人では一流企業を多数扱っています。
どのような転職活動をしたい人に特化しているのか等説明(100文字)
首都圏で営業もしくはITへの転職をしたい方におすすめです。
また、求人紹介前のキャリアカウンセリングに力を入れており、経歴やスキルの棚卸しなどをはじめ様々な相談に応じてくれます。
転職活動をどのように進めればいいかわからない人は、最初に登録した方がいいエージェントです。
レバテックキャリア
公式サイトURL
https://career.levtech.jp/
どんな転職に強いエージェントなのか(100文字)
レバテックキャリアはITやWeb業界に強い転職エージェントです。
IT業界出身で技術的な知識が豊富なエージェントも多く在籍し、そのため質の高い求人も数多く存在しています。
どのような転職活動をしたい人に特化しているのか等説明(100文字)
ITやWeb業界への転職を考えている人は登録して損はありません。
業界特化型のエージェントだけあって、他のエージェントに比べて深い業界知識を有しています。
転職活動だけでなく、今後のキャリアプランを深いレベルで考えたい人に向いています。
まとめ
この記事では、30代での転職に関するアドバイスやおすすめの転職エージェントについてご紹介してきました。
転職エージェントについては、それぞれの得意分野や相性があるので、色々登録して話してみるのがおすすめです。
ぜひ自分に合った転職エージェントを見つけて、より良い転職活動を実現してみてください。